12月16日の続き2
・・・・・なんて終われるわけないじゃないですか。
よこにいるこのブタ。こいつのせつめいしてくんなきゃ。
村上さんは「ああこれね。」とブタをこづきました。
ブタはウヒィとげひんなひめいをあげてのけぞりました。
「私がつれてきたの。なおや君の学校にいるって言うから。」
ブタは「へへへ。連れてこられちったぁ」とわらってやがります。照れるなバカ。
「あゆがさぁ。だいたんでさぁ。」
村上さんのケンカキックがさくれつしました。
よく見るとブタにはいろんな傷がついてます。
また村上さんに手をだそうとして返り討ちにされやがったなこいつ。
よろよろとブタがたちあがりました。
「でもね。ぼく気づいたんだ。本当に大切なのは誰かってこと」
気づくなボケ。村上さんにフラれてあたまおかしくなったのか。
いやでもよく考えてみたら、こいつはもとからおかしい奴でした。
とどめのセリフをくらいました。もしやとは思ってたけど、じっさいきいてみると想像以上におぞましいひびきを持ってました。
ぼくのせすじはこおりつきました。
「ああ、なおやっち。君はボクの天使だよ」
エクソシスト呼ぶぞコラ。
このブタ、リアルへんたいです。
ごそごそとポケットから銀紙のようなものを取り出しました。
そしてさけびました。
「このゴムは、絶対お前らの好きにはさせない!」
村上さんが「カミングアウトだわッッ!!」とおおよろこびしてました。
てゆーか村上さん。いちばんひどいのはアンタだよ。
クソブタの熱いしせんと村上さんの笑い声が響く中、ぼくはただぼうぜんとするしかありませんでした。
もしかして、そのまましんでたほうがしあわせだったのかもしれない。
くちびるにはあのおぞましいきおくがこびりついてます。
うあ。思い出しただけで悪寒が。
こんなウンコ野郎に記念すべきファーストキッスを奪われたなんて・・・・・!!!!
死にたいです。
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